戸籍の附票

戸籍の附票

戸籍謄本、住民票、印鑑証明書などは一般に広く知られ、皆さんも様々な場面で必要となり役所等で取得されることがあるものだと思います。もちろん相続手続きや、公正証書遺言を作成するときにも必要となるものです。今日は、これらのような非常にポピュラーな証明書類と比べると、知っている方はかなり少ないのではないかと思われる「戸籍の附票」というものについて、少し書いてみたいと思います。住民票にはご存知のように住所や前住所、世帯構成、男女の別、戸籍の表示などが記載されています。一方、戸籍には本籍はもちろんのこと出生、死亡、結婚などの身分事項が記載されていますが、住所の記載はありません。「戸籍の附票」は該当市町村に本籍がある者の住所履歴に関する記録であり、戸籍と住民票をつなぐためのものと言えるのではないでしょうか。戸籍の附票では該当戸籍に入っていた当時の住所の変遷を確認することができます。戸籍の移動がなければ市町村をまたぐ住所の移転が数回あっても本籍地において戸籍の附票を取得すれば、この一カ所への請求でその変遷を証明することが出来るのです。当然、現住所までの変遷が記載されているわけですから、住民票と同じように住所の証明として使えるものです。(但し、住所移転直後は戸籍の附票に反映されるまでのタイムラグに注意)
私も受任した相続手続きで取得する場合、住民票の代わりに戸籍の附票を使うことは多いです。本籍地と住所地が別の方でも本籍地一カ所で戸籍謄本と附票を一緒に取得できてしまうので。
また、例えば遺産分割協議をしなければならない被相続人の前妻の子である方の住所がわからず、連絡が取れないなどという場合には戸籍からその方の本籍を追い、その地で戸籍の附票を取れば住所地が判明する場合が多いです。他にも不動産の相続登記において、被相続人の最後の住所地と登記簿上の住所が違っている場合などにも戸籍の附票を使って証明します。このように「戸籍の附票」とはあまりポピュラーではありませんが、非常に使い勝手のいい、便利なものなのです。

コメント



認証コード3674

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by Quick Homepage Maker 4.91
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional