事前対策としての土地境界確定測量

事前対策としての土地境界確定測量

相続対策として土地境界確定測量が重要であることは、本サイトでも触れています。
土地本来の資産価値・商品価値を確定させるものであり、より安全な形で次世代に承継させるためのものと言えます。
相続税という観点からも、納税資金調達のための土地売却、また物納の検討をする場合においても10カ月という期限の中で行わなければならないのが原則であり、事前に境界確定測量を行っておくことが非常に重要な意味を持つことになるわけです。
また、規模が大きければ大きいほど、節税対策としても有効なものとなってきます。
しかし取り分け、事前に行っておくことが大切になる理由の一つとしては、全ての隣地の方との境界を確定するわけですから、当然揉めてしまう可能性もあるということです。先祖伝来の土地などは、「大体あの垣根の下あたり。」というような大雑把な取り決めで問題なくきているようなこともあります。そこまで大雑把でなくても、お互いの人間関係で成り立っている暗黙の了解などもあるわけですね。ところが、そのような経緯や事情を知らない次世代になれば、人間関係も希薄になり、以前のようにはいかなくなる可能性が高くなります。これは一つの例であり、様々な状況で世代が変われば揉めてしまう比率が高くなるのは当然だと思われます。
ですから、そうなる前に現所有者の段階で行っておくことが大切になるのです。実際に私も大きな紛争とまではなりませんでしたが、何件かそのような案件に立ち会ったことがあります。その中の例として、やはり土地所有者の代が変わったことで話がかみ合わなくなっているものがありました。結局、売却が絡んでいたので、時間をかけるわけにもいかず、それほど大きな差異もなかったこともあり、所有者が譲る形で落ち着きましたが、これが大きな紛争に発展してしまう可能性もあるわけです。そうなると相続人には非常に大きな負担がかかってしまうことになります。
相続対策として、土地本来の資産価値・商品価値を確定させ、より安全な形で次世代に承継させるために境界確定測量を行っておくことをお勧めします。

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